ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ
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2013年 年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。 

2013年元旦
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 私たちはこれまで「核エネルギー」を軍需産業では「核兵器」、民需産業では「原子力発電」と使い分けてきました。「核兵器」は大量破壊兵器として人を無差別に殺戮するもの、「原子力発電」は環境に優しいエネルギーとして経済成長に貢献し、暮らしを豊かにするものと考えていました。
  しかし、今まで全く認識されていなかった「放射性物質による内部被曝の脅威」を知ることにより、放射性物質が私たちの命を脅かすという意味では原爆も原発もコインの表裏であることが分かりました。被ばく問題は私たちにとって今まで68年前の遠い昔のこと、そしてチェルノブイリ等の遠い国のことであり、他人事でありましたが、福島第一原発事故により突然現実のものとして我が身に降りかかってきました。まさに、“一億総被曝時代”に突入したといっても過言ではありません。
  私たちNPOは「核と人間について考える」というテーマのもと皆様とともに核と人間は共存できるのかを考えてきましたが、私たちが望む「核なき世界」とは、「核兵器のない世界」のみならず「原発のない世界」でもあるとの方向が明確になったように思います。
 昨年暮れに総選挙が行われ、世論調査では脱原発を望む人が8割だったにもかかわらず、政権を奪還した自民党は早くも脱原発の見直しを示唆しています。民意と選挙結果との乖離を強く感じざるをえません。さらに、「集団的自衛権」や「国防軍」、はたまた「核武装論」まで声高に唱える政治家も現れ、政治の右傾化が危惧されます。
 今こそ、世界に類のない「平和憲法」を66年守り続けてきた日本人としての矜持を保つべき時ではないでしょうか。私たちNPOは「憲法第九条」を運動の中心に据え、「平和のうちに生存する権利」を守るために全力を尽くす決意です。
本年も皆様にとって素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。


 
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特定非営利活動法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ(神奈川県総第1026号)