ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ
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2015年 年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。 

2015年 元旦
 
 昨年のノーベル平和賞はパキスタンの17歳の少女マララさんが受賞しましたが、<>発表直前には「憲法9条を保持する日本国民」がノーベル平和賞の受賞予測でトップに挙げられました。今まで海外ではあまり知られていなかった「日本国憲法第9条」に世界の注目が集まりました。

 それでは何故憲法9条が受賞予測で1位になったのでしょうか。予測をしたオスロ国際平和研究所はその理由として第1に「軍隊の廃止や縮小」などへの貢献者に贈られるとしたノーベルの遺志に合致している。第2に尖閣問題など東アジアで戦争リスクが高まっている。第3に安倍政権の集団的自衛権の行使を認める閣議決定により「9条が危機にある」ことを挙げています。
 
 人類が長い歴史の中で苦闘の末勝ち取ってきた権利には、思想と良心の自由、信教の自由、集会・結社・表現の自由、職業選択の自由等様々な権利があります。20世紀は戦争や革命で100年間に2億人もの尊い命が奪われました。21世紀になり早14年が経ちますが、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争、イスラム国による戦闘の拡大など戦火は止まず、最近ではマレーシア旅客機の撃墜事件まで起きています。罪のない民間人の命が突然理不尽に奪われることは私達にとって決して他人事ではありません。そのような状況の中で日本国憲法の前文に「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と謳われた「平和的生存権」はあらゆる権利の中で最優先の根源的な権利といっても過言ではありません。

 日本は今年戦後70年、被爆70周年の節目を迎えます。「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」と世界に向けて志を高らかに宣言し、その具体的方途を明示した憲法第9条のもとでこの間「他国の兵を一人も殺さず、自国の兵を一人も殺されず」にきました。この事実は現代世界にあって奇跡としか言いようがありません。私たちNPOもこの志を引き継ぎ、「平和のうちに生存する権利」を守るため、微力ながら尽力したいと念願しています。

 本年も皆様にとって素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。


 
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特定非営利活動法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ(神奈川県総第1026号)