ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ
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2016年 年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。 

2016年 元旦
 
 昨年2015年は、私たちにとって大きな試練の年となりました。国内においては、<>1月に過激派組織イスラム国による日本人殺害の報に触れ驚きと怒りを覚えました。4月の統一地方選挙後の国会は安全保障関連法案一色に染まり、その法案は9月19日に成立しました。海外に目を転じると、シリアやアフガニスタンそして中東の戦火を逃れた難民が欧州に押し寄せました。11月にはフランスのパリで同時多発テロが起こり、憎しみの連鎖は次の報復を呼んでいる状況です。

 この時にあたり私たちは、「戦後70年、被爆70年に憲法9条を考える」~ヒューマニズムの視点から~をテーマに掲げて、平和教育セミナーを地元の横浜で開催しました。同セミナーには、昨年8月9日の長崎平和祈念式典において安倍首相の前で被爆者を代表して「平和への誓い」を読み上げた長崎原爆被災者協議会の谷口稜嘩会長に、初めて横浜へ足を踏み入れていただき「被爆70年」と題した講演をお願いしました。86歳というご高齢にも拘わらず40分間、立ったままで自身の体験を通して原爆の悲惨さを訴える会長の姿と言葉から氏の志を継承することを誓いました。併催したセミナーでは、2011年以降に私たちが主催したセミナーを平易な説明と画像でちょうど一時間にまとめ上げ、来場者から好評を得ることができました。

 人類は、殺し、殺されという戦争の歴史を繰り返してきました。核時代の今、兵器の破壊力が極限まで達し、戦争が始まれば人類と地球上のすべての生きものは破滅の道をたどります。戦争の体験を後世に語り継ぎ、志を継承してこそ、人類が生命をつなぐ英知となります。安倍自公政権の言う抑止力は、武力行使をにおわせて他国へ脅威を与えることであり、まさに憲法9条が放棄した威嚇となり憲法違反そのものといえるでしょう。

 本年2016年は7月にダブル選挙が取りざたされている参院選挙が実施されます。選挙後の影響に思いを馳せて、先達が血と汗で勝ち取った参政権という権利を行使したく思います。

 日本国憲法の前文には、「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と謳われています。私たちは、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを年頭に再び誓いたいと思います。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
NPO法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ


 
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特定非営利活動法人 ニューヒューマニズム・フォーラム・ヨコハマ(神奈川県総第1026号)